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vol 34

その日、店が終わってからいつものように
ケンの待つ歌舞伎町へ向かうと、
そこにはいつもより神妙な顔をしたケンがいた。
「ボクと結婚してくれないか」
「!! 」
かをり
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は突然のことに吃驚してしばらくは
声を発することができなかった。
そしてジワジワと喜びが心の底から湧き、
涙が溢れ出てくるのを感じた。待っていたのだ、
この瞬間を。

かをりは今、自分が世界で一番幸せ者ではないかと思った。
今までの苦労も今日のこの瞬間にすべて報われた。

と思った
by kb1986 | 2006-09-26 19:27
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