VOL.5
「えっ」正直かをりは戸惑った。
なにしろまさか卒業式の当日に迎えにくるとは 夢にも思わなかったからだ。 先生たちもこのことは教えてくれなかった。 就職までの数日、束の間の春休みを満喫することが叶わない。 一気にブルーになったかをりは急いで 荷物をまとめるように急かされた。 そして、もうひとつかをりが不安になったのは、 このとき施設の先生たちの態度が やけによそよそしく感じられたことだ。
by kb1986
| 2006-06-29 04:20
| 第一章 夢
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